case2 仁科優太の場合

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「僕が病気になったから…パパ…いなくなった」 「ママが毎日来るからおねえちゃんはじいじといる」 「僕のせい…ごめんなさい」 優太くんはポロポロ涙をこぼすが僕は何を言えばいいかわからない。 その時手にしていたノートが淡く光った。 優太は黒曜石のような瞳を大きく見開き驚いたようだ。 「お兄ちゃん」 僕は優太くんに再び目線を合わせ。 「優太くんの言葉お姉ちゃんに伝えるね」 そう告げ僕はその場を離れた。 目の前から突然人がいなくなり驚いた優太を残して。
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