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声を掛けられたので廊下を出て、駐車場まで歩く。
弘樹くんには手が届かなさそうだったからズボンの服の裾に、手をぎゅっとしてしまったら気づいた弘樹くんは私と同じ背丈になってどうしたか聞いてくれた。
『どうしました?お嬢?』
「りゅーへいくん、おそらのおほしさまになって、虹に乗る夢見たんだって…みさも、おそらいけるかな?」
子供ながらに、素朴な質問を、聞いてみたら、
『…ッ…!…そーれは…』
ぎゅーと抱きしめられていて、手もギュッてされて
言葉を詰まらせた質問をしてしまった。
「…ごめんなさい。こまらせて‥‥…いこっ!!」
弘樹くんに手を繋いで貰い、車の中に戻り、弘樹くんの運転することに安心して眠っていて帰ってから、パパにそれを話していた弘樹くんなんて知りも知らない話‥‥。
それに。
『たな、ばた…?』
弘樹くんと戒ちゃんが教えてくれた。
「そう、この紙に書いて、お願い事、笹に飾るの。」
おねがいごと……なににしよう…。
"りゅーへいくんがすこしでも、笑顔で、長く生きてかえってきますように"
……いや、だ
りゅーへいくんと、バイバイ、したくない……
"おそらのにじにのれますように"
なんか、心が寂しいと言う気持ちがあったが、心の中に閉じ込めた。
もし、いなくなったら…?
…きっとおこる?
きっと、わたしのこと、みんなきらいになる?
そうおもったらむねがギュッてなった。
じゃま、しちゃいけない…みんなおしごとしてるから。
そんなとき、別の組員さんたちが来て、仕事ですとよびにきた。
「お嬢、後で、みせてください?」
そう言って、皆が仕事バタバタとし始めていたのを
思い出した。
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