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5/不味
人生は食欲みたいだ。
5/不味
うざったい正論を腹に呑み込む前に
肴にした娯楽で腹が下る
下手な小説で焼き上げた時間の
不味いこと、分かりきった事でしょう
日々に飢える、口が腐る
余昧、くらい、一分の腹
空腹で死にそうになったとて、芯の茹だつまで
食った気にしたガムが嫌いになった
雑に満たした腹の味も知らないわ
ご馳走が入らぬ部屋
幸せを案じて、死にそうになったなら
満たされてしまえば忘れてしまうのでしょう
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