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17/夕間暮れ
17/夕間暮れ
うだつが上がらぬ日々さえ、愛おせたら
吐き出した息の一つに価値は無かった
夢を覚えたら、口に出せたその幼さを
愛おせはしない 愛おせはしないよ
期待せやしない
不慣れは死んだ
僕らは日常を瑕疵する
胸が痛いから
それを愛してしまうだろ
耳鳴りのようだ、
一体いつから捨てたんだ
あの景色も夏の香りも
全部僕の物だったのに
霞は無いが、色が酷く鈍い
記憶になってゆけ
夕間暮れの空
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