想いのカタチは違くても

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いつも、私のことを助け、支えてくれる村の人たち。 私はそんな村人たちに恩返しをしたいと思い、村の人たちに車を提供することにした。 村人たちで車を持っているのは、男性たちばかり。 そのほとんどが日中は仕事に出ているため、女性や高齢者は皆、徒歩や自転車での移動がほとんど。 そんな女性や高齢者の力に少しでもなれればと、私は時間が合う時は送迎を買って出ることにした。 とはいえ、私自身も新参者。 そして私をすでに知る人は、作家活動の邪魔をしては悪いと遠慮する様子だったので、 「私もこの村のことをもっと知りたいし、何より1日に1度は外の空気を吸ってリフレッシュしないと書き続けるのも大変なのです」 と、とってつけたような理由を皆に離した。 結果、長い距離の移動に困った女性、高齢者が私のことを頼ってくれるようになった。 それでも、簡単な距離の移動やお使いは一切頼まれない辺り、この村に住む人たちの人の良さが現れていた。
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