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epilogue
村に降り続けていた雨は、ついこの間止んだ。
村の人々にとって、晴れほぼ初めてのようなものだ。晴れたときの村の盛り上がり用はそれはもう凄かった。
あの時、海理も久々に見る晴れの様子に少し驚いているようだった。
「雫」
今日は海理とデートする予定だ。雨が止んでから、初めてのお出かけだ。
「海理くん、おはよう」
太陽に照らされている海理は、雨の時よりも更に輝いて見えた。
この村には十何年以上も雨が振り続けていた。
しかし、それは終わった。
久しぶりに晴れたこの村に、楽しそうな男女二人の声が聞こえてきた。
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