愛のハートに100万ドルを届けるぜ

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 日本円が紙屑同然になるかって勢いで円安が進み、インフレヘッジしないと、先行きやべえ状況下にあって俺はこの一般庶民にとってはクソカスみたいな日本経済を作り出した元凶たるアベノミクスによる異次元金融緩和の恩恵に与る富裕層の一人。何だか逆説的だが、早い話が黒田バズーカのもろドストライクな対象者であったし、金持ち優遇税制の恩恵にも与る上、輸出で儲かる、つまり円安の恩恵にも与る数少ない会社の一つを経営する社長。だから景気が無茶苦茶悪い中で無茶苦茶景気の良い面してガールズバーに入店した。  ここへ来るのは三ヶ月ぶりだ。思い起こせば三ヶ月前、愛ちゃん(店長)にそんな価値があるのかって思って日本全国豪遊旅行に出かけたのだが、確かに愛ちゃん以上のいい女はいねえとの結論に達して再びやって来た次第だ。  例によってバニーガール姿の女の子数人がカウンターで迎えてくれる。愛ちゃんを含めて5人いる。愛ちゃん以外もナイスな子ばかりだが、愛ちゃんの艶やかな笑顔が水際立ち、ウェストのくびれも露わになった胸元の谷間も一層深いからどうしたって彼女に目が行く。  愛ちゃんは自分に一番興味を示した客が気に入ると、あなた、お目が高いのね、あたし、店長なんだけど別料金払ってくれたら個室であたしと一対一で駄弁られるコースがあるのよって言った三ヶ月前同様、俺は別料金を払って愛ちゃんと個室に入る運びとなった。  この幸運に与った客は勿論、愛ちゃんのみに接待を受け、彼女とソファに寄り添いながら飲食も楽しめるのだが、俺は愛ちゃんの楽しみが一杯詰まってそうな豊満なナマチチをどうしても見たくなり、金にものを言わして見ようとする。すると、一万ドルなら見せてあげてもいいわと愛ちゃんは殊更色っぽく言う。流石にドルの用意はないから、えって俺が驚くと、だから今1ドルが120円でしょ、つまり120万円払ってねって愛ちゃんは易々と言ったものさ。それが三ヶ月前。で、今は1ドル160円だから160万円を払ったのかと言うと、払ってしまったんですねえ、これが…。そして俺は三ヶ月ぶりに愛ちゃんのナマチチを拝む幸甚に与った訳です。いやはや全く愛ちゃんは大した実物資産をお持ちだから、この未曾有の大不況も余裕で乗り切れますなあと言ってやったら愛ちゃんは俺以上に景気の良い笑顔になったのでした。その後、愛ちゃんは煙に巻くじゃないですが、水タバコを吹かして俺の顔を白い煙に包む内、おっぱいを隠して、もう見納めよと言って大笑いするのでした。  それが100万ドルの笑顔に見え、だから、もう、こうなったら愛ちゃんと是が非でもやりたくなってしまい、100万ドルは用意しないといかんかなあと単純に思った俺は、愛ちゃんのハートに100万ドルを届けてやるぜと口走ってしまったのでした(笑)。でもさ、無理もないことだよ。だってさ、バニーガールみたいなセクシーな格好させたら彼女の右に出る子はいないんだぜ!況して脱いだらよぉ~と想像すると、嗚呼、もう堪んねえ!
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