4#届けたい伝書鳩

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 私は飛んだ。  脚の小さな筒の中の手紙を・・・あの遥か向こうで待つ、オバサンの家まで・・・!!  私は飛んだ。  小さな脳裏のGPSに記された、オバサンの家までの経路を辿って。  カンカン照りの暑い日も、  冷たい風が吹きすさぶ過酷な日も、  雨が振り続ける中をくぐり抜け、  時に、天敵の猛禽類やカラスに追いかけられて、  向こうのオバサンの家に、この大事な手紙を届けたい!!  この命に代えても!!  これが伝書鳩の使命!!  届けたい!!この手紙を!!如何なることがあろうも!!  何処までも、何処までも、何処までも、何処までも・・・  見えた!!  あの街だ!!  もう一踏ん張りだ!!  私は遂に、あのオバサンが住む街にやって来た。  私は探しまくる。オバサンの家を。  何処だ?何処だ?  ここだ!!  着いた!!遂に行き先のオバサンの家に着いたぞ!!  「裕太郎のポルコ号ね。よく来たね。手紙ちゃんと受け取ったわ。  この巣箱で暫くお休み。  手紙ねぇ・・・どれどれ?  『お中元は、水ようかんにしてね。』  って・・・?!」  〜届けたい伝書鳩〜  〜fin〜
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