3方向音痴の伝書鳩

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 あれ・・・ちょっと待って?!  私の行こうとする、向こうの向こうの街のオバサンの家って・・・何処だっけ?!  私は森の中に墜落して依頼、ここが何処なのかサッパリ解らなくなってしまった。  私は空中で右往左往しながら、行き先のオバサンの家の方角を思い出そうとした。  えっと・・・えっと・・・えっと・・・えっと・・・?  う~~~〜〜〜〜〜〜〜ん・・・  解んない!!  私の中のコンパスが狂ってる!?  森の中に墜落したショックで、方角のインプットが全部消去された?!  どうしよう!?どうしよう?!どうしよう?!どうしよう?!  私は更に高度をあげて、遥か向こうのオバサンの家の目印になるような風景を探しまくった。  う〜〜〜〜〜〜ん・・・駄目だ!!  全面わからん!!  もうお手上げ・・・  その時だった。  山の向こうの街の風景をみた途端、突然脳裏にこの土地の地図が一気にダウンロードしてきたのだ。  うぉーーーー!!見える!!見える!!見えぞーーーー!!  そ、そこだ!!  頭の中のGPSが、オバサンの家までの方向を一気にダウンロードしてきたのだ。  見える!!見える!!飛べるぞ!!私!!  私の脳裏に入り込んだルート地図に沿って、私は翼を拡げてルートをなぞってまだ奥地にある筈のあるオバサンの家に向かって飛び立った。  遥か向こうのあのオバサンに届けたい・・・この先にある小さな筒の中の大事な手紙を・・・!!
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