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クラスメイトの死
「なんだ!?この雨はよ?気味が悪いな」
クラスのみんなが、面白がってる。
匂いは、生イカの匂いに近い。
具合が悪くなった生徒が増え、みな、保健室に向かう。
そんな中、キョウマが訪ねてきた。
どこで何してたのか、酷い息遣いだ。
「タキヤ、雨が止んだら逃げるぞ!!」
俺は、理解できなかった。
「どしたん?キョウマ。この雨、お前のせいか?」
一人の男子が絡む。
そんな、男子を無視して、キョウマが俺の机に来て、手を握る。
「家族に連絡しろ!!!!この雨は、ヤバいぞ!!!!」
普段のキョウマではないくらいの大声だ。
俺は聞いた。
「キョウマ。この雨が分かるのか?」
そして、キョウマは、答えた。
「この雨は、毒物だと分かったんだ!!!未知の成分が含まれているんだよ!!!!止んだら逃げるぞ!!!!お前らも雨に当たるな!!最悪、死ぬぞ!!!」
みな、普段のキョウマを知ってるから、信じない。
「キョウマ。お前、また、やらかしたのか?ふざけんなよ!!」
「そうよ!!冗談やめてよ!」
みな、キョウマを怒鳴る。
だが、大真面目なキョウマは、うるせぇ!!と大声をあげる。
そして、普段から、持っていたのか、ガスマスク?と防護服に着替えた。
「ほら、タキヤ!!お前の分もあるぞ!!これなら毒物の雨を防ぐ事ができるよ!!」
みな、キョウマを笑う。
そして、一人の男子が、外に出て、雨にうたれる。
「このピンクの雨が死ぬんだって?冗談よしてくれよ?ほら、当たってるが、死なないぜ?」
「悪ふざけやめてよ!!!キョウマ君は、私たちを不安にさせて何がしたいの?」
防護服を、身につけたキョウマは、雨に当たる男子生徒は言う。
「さようなら」
「はぁ!?」
すると、雨に当たってる男子生徒が、膝をつく。
そして、嘔吐、ゲロを吐く。
両目が充血した目の色をして言う。
「な、なんだよ…これば…うぇ!!おぇー!!ぎゃあああ!!痛え!!痛え!!!た、すけてくれ………!!!」
そして、ピンクの雨溜まりにグシャ!!と倒れた。
ピクリとも動かなくなった。
「え?ナオキ?どしたんだよ?おい!!返事しろ!」
一人が助けに行くのを、キョウマが止めた。
「駄目だ!!!!死ぬぞ!!!!このピンクに触れたら、死ぬ!!まだ、分かんないのか?アイツは、死んだんだよ!!!!なぜ、分かんないの!!お前も即死だぞ!!!!諦めろ!!!!」
ナオキは、死んだんだと、みな、理解したらしい。
「どういうこと?キョウマ君、説明してよ」
高嶺ナオ。このクラスの優等生。生徒会所属の女子生徒だ。
「説明する時間はない!!!お前らも、家族と連絡とれよ!!!!この雨は、劇薬だ。自然のモノじゃあないよ!!!推測だが、少量なら、浴びても大丈夫だと思う。だが、ナオキ?だっけ?彼みたいにたくさん、浴びたら死ぬぞ!!」
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