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私は宇宙工学者である。
研究テーマはペイロードの最小化。
複数の人間とその生存空間を高速移動させるなど
ナンセンスの極みではないか?
そこで私は精子に注目した。
この小ささ軽さこそ宇宙開発の切り札である。
(しかも、面倒な人権も持っていない)
着想は完璧だったが私は嘲笑され憎悪の的になり
学会及び研究所から放逐されてしまった。
その後、20年私は自らの精子でしこしこ研究を続けた。
そして遂に宇宙環境に耐え適切な環境下で再展開可能な
宇宙精子の開発に成功した。
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