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「警察のクセに……偉そうに。僕のことを監視して、何が面白いんだよ」
ガンッとドアに蹴りを入れると、「器物破損で訴えるぞ!!」と遠くから声が聞こえた。
「あぁーはいはい。すみませんでしたぁ!!」
周囲を警戒しながら、恐る恐るドアを閉める。リビングを通りすぎ、先程の個室へ。
「返信来たかなぁ」
コメントを確認してみるも、返信なし。
「チッ……」
だが、『一緒に○○してください』との書き込みはどんどん増えていく。止まる気配はない。
しかし、人並外れた記憶力でアカウントや名前を頭に叩き込む。それをひたすら手帳に書き込み、1ページ名前でぎっしり埋まってしまう。カレンダーの欄も『○○と会う』、『○○に集合』と書き込みだらけだ。
「うーん。今日は中学生の女の子と会う日なんだね。どんな子かなぁ~」
この男。右手を使わず、左手だけでページを捲る。文字を書くときも、マウスやスマホを弄るときも全て左手。まるで、右手を庇っているかのようだ。
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