3

3/5
前へ
/37ページ
次へ
昔は何度も言っていた”みっちゃん“への言葉。 それを定光に言ってあげた。 ”定兄は本当に愛姉のことが大好きだよね“ 子ども達が言う通り、定光は”愛花“のことよりも”愛姉“のことが凄く凄く好きなんだと思う。 「”愛姉“が定光のお洋服も脱がせてあげるからね?」 「うん・・・」 のっそりと起き上がった定光の洋服を、私がゆっくりと脱がせていく。 ”みっちゃん“のお世話をしていた頃のように、脱がせていく。 ”定兄は、愛花って呼ぶ時よりも愛姉って呼んでる時の方が愛姉に甘えてる“ それは私も何となくは気付いていた。 「愛姉・・・」 裸になった定光が私のことを”愛姉“と呼ぶ。 ”愛姉“のことを苦しそうに見詰めて・・・ 「可愛い・・・。」 小さな小さな声でそう言って・・・ 私に向かってて、両手を伸ばしてきた。 私は微笑みながらその両手を取り、そのままスルッと定光の大きな大きな身体を抱き締めた。 「可愛い・・・、マジで・・・もう、めちゃくちゃ可愛い・・・。 めちゃくちゃ可愛すぎて・・・愛姉が、俺・・・めちゃくちゃ可愛すぎて・・・マジで大好き・・・・。」 「愛花はあんまり可愛くないの?」 「愛花は・・・愛花は、俺の愛花じゃなくて他の男の愛花になったし・・・。」 「・・・・・なってないよ?」 「なってたよ・・・、それも1人でもなく4人の男の愛花に・・・。 俺を守る為だけにあんなに強くなった愛姉でもある俺の愛花は、俺じゃない他の4人の男の為にめちゃくちゃ強くなってた。」 「そっか・・・ごめんね?」 「うん・・・いいよ。」 すっかり”みっちゃん“になっている定光に、私は笑いながら聞いてみる。 「エッチ、する?」 「うん・・・したい。」 「えっと・・・どうやってするのか本当に忘れたわけじゃないよね?」 「本当に忘れた・・・。」 本当なのか嘘なのかよく分からない感じで、でも凄く泣きそうな顔で定光が私のことを見詰めた。 「愛姉・・・。」 定光が私のことを”愛姉“と呼び・・・ 「愛花・・・。」 ”愛花“とも呼んで・・・ 「エッチしたい・・・。 俺、エッチしたい・・・。 愛姉と・・・愛花と、エッチしたい・・・。 それで・・・結婚したい・・・。 ちゃんと、本当に、結ばれたい・・・。」 定光が私の身体に回している両手に力を込めた。 私は、私の首筋に顔を埋めている定光に頷き・・・ 頷いてから、ちゃんと声に出した。 「私も定光とエッチがしたい・・・。 それで定光と結婚をして、結ばれたい・・・。 もう離れることなんてないように、結ばれたい・・・。」
/37ページ

最初のコメントを投稿しよう!

56人が本棚に入れています
本棚に追加