114人が本棚に入れています
本棚に追加
/161ページ
ポチが叩く長胴太鼓が届いたと矢野っちに連絡をもらったのは、5日後。
「本格的に今日から練習だな」
いつもの様に、コロ助に迎えに来てもらい、バイクから降りて、一緒に体育館へと足を進めた。
体育館に1歩、踏み入れ、何も言えなくなった私。
「許さねぇ」
隣でそう言ったコロ助の声は、ツーオークターブの低音が地を這う。
醸し出す雰囲気は、いつもと違うコロ助。
『何があった?』と声が聞こえ、振り向くといつもと違うポチが居た。
体育館から出たコロ助。
その後から出たのは、ポチ。
最初のコメントを投稿しよう!