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「長胴太鼓は、150万。
他の和太鼓、1体20万。
パーランクー、全部で1万。
破損した総額は、2500万。
必ず、取り立てる」
体育館に入るとマイクを片手にそう言ったのは、花子の鋭い瞳が生徒達を威嚇する。
「てめぇ等、ふざけんじゃねぇぞ!
刃流学園にとって長胴太鼓も他の和太鼓もパーランクーも、大切なもんなんだ!
絶対に許さねぇ!」
忍星が舞台に上がって言った言葉を聞いて悪魔と堕天使の登場みたいなシーンだと思った。
このままでは、生徒の奴等も分からないはず。と思い花子に『悪い』と言ってから、マイクを受け取る。
ふと何気に向けた視線の先で、女達がニヤリと笑ったのが見えた。
あー、確か前に見た女達だ。
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