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犯人が男なら、力で捩じ伏せ、吐かせる事は簡単だ。
だが、女なら逆に逆恨みを買う。
しかも俺ではなく花子を狙うはずだ。
それだけは避けてぇ。
力なら花子が負ける事はねぇが、女は執念深いし、因縁をつける生きモンだと言う事は、椿学園に通っている中学ん時に経験した。
そう思う俺の隣で、伊達眼鏡を外した煌希から伝わって来たのは、狂気。
俺とは違う性格の煌希は、女をいたぶるのが専門。
俺が考えられねぇ様な事をする。
そんな煌希を見るのは、久しぶりだ。
なら、高みの見物でもするか。
花子を守る為に……
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