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自分の中にある狂気は、烏の背中を見て育ったから、芽生えたモン。 豹とも忍星とも違う俺の考えと性格。 絶対に逃したりはしない。 自殺したいくらいになるまで追い詰める。 それが俺のやり方だ。 だからこそ、キチンと俺から烏に報告するのは、当たり前だ。 やり方が煌蓮とは違うかも知れないが、烏なら俺のやり方を反対したりはしないと思っている。 少し冷静になれた俺は伊達眼鏡をかけながら思う。 残酷、冷酷、冷血、非道の男が父親である烏。 その息子が狂気だとしても、可笑しくないだろうと……
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