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女が犯人だと言う事は分かっている。 多分、発言したのは、主犯格だろう。 豹も黒戌も分かったのか、お互いを見て頷いている。 「今、この場で犯人を特定するとは言ってないから黙ってくんない」 俺に似た低音ボイスが体育館の中に響く。 犯人が分かっていても、すぐに捕まえねぇのが煌希のやり方。 それを見届ける俺は、花子以外の女と関わりたくもねぇんだ。 相手が犯人だとしてもな。 ただ胸糞悪いだけだが、花子に牙を剥いたなら、話しは変わる。
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