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刃流学園に着いてから花子と一緒に体育館へと足を進める。 「生徒会役員の応援合戦の出し物は、紅蓮華を演奏するよ。 しかも、和太鼓とことのコラボにするからね」 そう言った花子に『とことは?』と聞いた俺はイマイチ理解出来てねぇ。 「和楽器にことってあるの。ことの字は真琴の琴って書くんだよ」 「それを花子が演奏するのか?」 「うん。一応、これでも弾けるからね」 俺には出来ねぇ発想をする花子の笑顔は、いつだって眩しく感じる。
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