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「前田、松竹梅鶴亀を呼んで来い。体育館にだ」
俺の言葉を聞いて『おぅ』と言った前田は校舎へと走って行く。
その後ろ姿を確認してから体育館の中に入った俺と花子。
体育館の隅には刃流祭に使った太鼓が置いてある。
その場所へと足を進めると、俺の中で怒りのボルテージが上がるのが分かった。
「許さねぇ」
気がつけば、口から出た言葉。
それを拾った花子が俺に言った。
「同じ気持ちだよ。
でも、私は負けない。
どんな状況になっても、必ず6月10日には、体育祭をやるんだ」
花子の言葉を聞いて、冷静になれた様に思う。
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