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惚れた女の為ならプライドも捨てられるし、頭だって簡単に下げれる。 「頭を上げてくれ。あんたが悪い訳じゃないんだろ?」 そう言われ頭を上げた俺。 「今の時代、和太鼓を叩いてくれるだけで、日本の伝統が生きる。 だから、なるべく早く修理をさせてもらうよ」 西田の言葉を聞いて『お願いします』と言った俺の右手をぎゅっと握った花子。 そこから伝わってきたのは、花子の体育祭を成功させたいと言う気持ち。 だからこそ、俺は全力で花子の気持ちに答えるだけだ。 犯人の奴等の事は、煌希に任せて……
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