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正直、逃げるのは嫌いだ。 堂々とやり合いたい気持ちでいっぱいだ。 だけど、今回は煌蓮に任せたから、私が口出しする事でもない。 「昨日も言ったが、太鼓を切り裂いた犯人は分かっている。 主犯格を含め7人。 それも女だ」 いつもと違うワンオクターブ低いポチの声が体育館の中に響く。 「だからと言って、すぐに犯人を捕まえたりはしない。 それじゃ、犯人は謝って済むと勘違いするからな」 ざわつき出した生徒達に『黙れ!』と大きな声で言ったのは、前田。
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