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いつもの様に、花子を迎えに行き、刃流学園に到着した。 『多分、琴は、矢野っちの所に届いてあるはずだから取りに行きたい』と言った花子と一緒に向かったのは、理事長室がある棟。 「午後にはべニア板とペンキも届くから、看板を作ろうと思う」 「誰が下絵を書くんだ?」 「それはもちろん、コロ助だよ」 「は?」 どちらかと言うと絵のセンスがねぇ俺。 聞いてなかっただけに、思わず漏れた声。 「なんて嘘だよ。下絵は、もちろん私が描くよ。画用紙に描いてきたからね」
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