(8)

13/21
前へ
/200ページ
次へ
「トップは厳しくないと駄目だと思うからね」 満面の笑みで言われた言葉を聞いて、俺の胸の奥がドクン!と鳴る。 そんな俺の手を引いて足を進める花子。 俺だって男だ。 時として理性が保てねぇ時だってあるが、グッと堪えるのは、花子の心を逃すつもりはねぇからだ。 多分、1度抱いてしまえば、体育祭の事さえ忘れ、花子の身体に溺れてしまう自信がある。 そうなると、花子が描く未来を奪う事になるから俺は修行僧でも構わねぇんだ。 あくまでも、卒業するまでは、花子の思う様にしてやりてぇんだ。
/200ページ

最初のコメントを投稿しよう!

124人が本棚に入れています
本棚に追加