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「矢野っち、べニア板と数種類の色のペンキが届いたら知らせて欲しい。 体育祭の為の看板を作りたいから」 理事長室に入ってすぐに、そう言った花子に『分かりました』と答えた矢野から、花子の琴を受け取った俺。 「矢野っち、体育祭は必ず成功させるよ。 だから、楽しみにしておいてね」 そう言った花子と一緒に理事長室を出て、屋上がある校舎へと向かう。 「しっかし、琴って長くて重いんだな」 俺が生きてきた中で、琴と言う楽器に遭遇するとは思わなかった。
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