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屋上に着いてから『そこに置いて欲しい』と言われ、屋上のドアとログハウスの中間くらいにゆっくり置いた。 包まれていた布を外した花子は、指に長い爪をつけ、音合せをしている。 それを不思議な気持ちで見るのは、初めて聞いた琴の音色だったからかもな。 紅蓮華と言う曲は、俺の頭の中に記憶として残っている。 それを見事に琴で弾いた花子は、色んな可能性を持っているのだと、初めて分かった。 だからこそ、俺も負けれねぇ。 全身全霊で長胴太鼓を叩き、見事に琴とのコラボを完成させてやる。 新しい伝説を創る為に……
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