114人が本棚に入れています
本棚に追加
/155ページ
重なり合う唇が、熱い。
絡み合う舌先が、熱い。
火傷しそうなくらいの熱さに、呼吸するのも忘れてしまいそう。
「なんだ?まだ足りねぇのか?」
私の唇から自分の唇を離したコロ助が至近距離で言うから『胸いっぱい』と答えた私。
「和太鼓の練習に行くぞ」
切り替えの早いコロ助は、私を抱き上げたまま、ログハウスから出た。
「ねぇ、曲は何が良い?」
そう聞いた私も案外切り替えが早い。
「曲は花子に任せる」
コロ助はそう言うと下ろしてくれた。
最初のコメントを投稿しよう!