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「新入生代表、貴島煌希。前に出ろ」 『はぁー』と軽く溜息をついてから、立ち上がり、周りを見渡してから、ステージへと足を進める。 出来たら、初日から目立つ事はしたくなかった。 それを分かっていて忍星はワザと俺を呼んだのだろう。 「本日付で、正式に生徒会の一員だから」 ステージに上がった俺に、そう言ったのは、忍星の彼女。 確か、藤原真琴と言う名前だったはず。 『前田、入学式の進行をしろ』と言った忍星が俺の腕を掴んだ後、足を進めたから、引っ張られた方になった。 こんなのは、いつもの事だからコケる事なく、忍星が足を進める方へとついて行く。
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