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入学式の日、花子に煌希を会わせたら、煌希に名をつけやがった。
『ポチ』
腹が千切れるくらいに笑ったのは、伊達眼鏡をかけている煌希から、程遠い名だからだ。
「コロ助とはまた違う顔だね」
煌希が帰った後、そう言った花子に『そうかもな』と答えた俺。
煌希は、豹と杏珠と同じで烏に似ているが、俺と大河は、蝶に似ている。
まぁ、羽生も蝶に似ているんだがな。
「んで、体育祭で何をするんだ?」
「騎馬戦に騎馬戦に騎馬戦」
「は?」
「普通に走るなんてつまらないと思う。だから、騎馬戦で殴り合う」
「なんだそれ?」
「なら、綱引き」
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