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なんで俺にムカついてんのかが分からねぇ。
そう思う俺を引っ張る様に階段を上がる花子。
しかも、1段抜かし。
屋上に辿り着いた頃には、頬を膨らましてやがる。
「なぁ、花子、もしかしてヤキモチか?」
「そうだけど、何か?」
素直過ぎる花子を、引き寄せ軽く首を横に傾けた時に『忍星』と呼ばれ、振り返り『あ"?』と漏れた声に、軽く口角を上げたのは、煌希。
しまった。
コイツが入学した事を忘れてたじゃねぇか。
「ポチ、おはよう」
「花子、はよ」
俺を無視して挨拶する花子の身体を抱きしめ、煌希を睨む。
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