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「烏の指示だ」
「いつ言ったんだ?」
「昨夜、忍星が豹と黒戌と一緒に出かけた時だ」
「って事は、蝶絡みだな?」
「それしかないだろう」
俺と煌希のやり取りを静かに聞いていた花子が『ちょっと待った』と言ったから、花子を見る。
「ねぇ、烏って黒の烏なのは、分かってる。
コロ助が刃流祭の時に言ったからね。
でも蝶って誰?
豹は誰?
黒戌とは?」
「あー、それはお袋と兄貴と兄貴の相棒だ」
「どうして、そんな呼び方するの?」
花子が疑問に思うのは仕方ねぇ事だ。
普通は、そんな呼び方はしねぇんだからな。
かと言って、詳しくは話せねぇから、煌希を見ると軽く頷いた。
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