三匹の龍(煌希) 2024年版

（３）

「初めに言う。
今から説明する事が気にいらない様なら、出て行ってくれても構わない。
ただし、刃流学園を退学する覚悟で」

そう言うとざわつき出したのは、１年生。

特に、女子に女子に女子。

「ねぇ、あんた何様のつもり」

分厚い化粧をした女子の言葉を聞いて、口元が緩むのは、仕方がない事。

多分、呼び出す気だろうが、私には生憎番犬が２匹居る。

それに、男子を連れて来ても100%勝てる自信はある。

女子の言葉に答えず、頭の中に浮かんでくる応援合戦の映像を言葉にしていく。