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眩しいくらいの笑顔を見せる花子は、蝶と羽生とは、全く正反対の性格だ。
杏珠は漢気があるから、また違う様に思う。
「あっ!ポチ用の長胴太鼓を購入してもらわないと」
「一回り小さいのをな」
花子にそう返した忍星が、俺を見て僅かに右の口角を上げた。
それに答える為に言葉にする。
「忍星の挑戦状、確かに受け取った」
俺の言葉を聞いて『決まりだな』と言った忍星。
「なんか良く分からないけど決まったね」
忍星の癖は、ワクワクする時に、口角を上げる。
多分、烏を見て育ったからだろう。
俺は、違うがな。
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