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話さねぇと分からねぇ事だった。
何も知らないまま、身体の関係になるのは、やっぱり間違えだろう。
まぁ、他人は知らねぇけどな。
「んで、花子には兄弟は?」
「独りっ子だよ。だから、コロ助が羨ましいかな」
そんな小さな事まで気づかなかった俺は、花子の身体を強く抱きしめる。
「悪い。俺、何も知らずに過ごしていた」
「それも楽しめば良いと思う。
だって、私とコロ助とは、産まれてきた環境も、育った環境も違うんだもの。
これからお互いを知れば良いと思うんだ」
大切にしてぇ花子だから、やっぱ、まだ抱かねぇと決めた。
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