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いつ届かなくなるかもしれないのに、今迄の私は、何の疑問も持たずに過ごしていたのだろうか。 服も2着しかない。 正確には分からないけれど、年に1度くらいだと思う。 決まって二着、服が届けられていた気がする。 まぁ、交互に着れば洗える枚数だけれど。 文句も言わずに過ごしていた私は、すごいな。 庭を耕して、畑とか作れるのかもしれないけれど、生憎、そんな知識は持っていなかった。 大人しく、ここから出ずに過ごしていた。 でも、記憶が戻ってからの私は違う。 試しに門から出ようと思う。 お金などないし、行くあてもないけれど、とにかくここを出てみたい。 一応社会人として働いていた記憶もあるし、この世界でもなんとかなりそうな気がする。 私はすぐに行動することに決めた。 カゴに残りのパンを詰めて、さっそく門から出ようとした時だった- 『あっ』 手が滑りカゴを落としてしまった 直後、ガシャンと金属音が響く。 『??』 何の音だろう。 足元から刃物が挟まるような音がした。 恐る恐る音のした方向を見ると、先程落としたパンが散乱していて、カゴが真っ二つに割れていた。
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