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アルバム曲と、少し前の曲。カバー曲も2曲そんなセットリストをやり終えいったん袖にさがった。
鳴り止まない拍手の中に
「不時着ー」
とか
「アンコール」
とか
「傑ー」
とかそんな声が聞こえてくる。
「アンコール、もうちょい休んでから行くか。」
透が首にツアーグッズのタオルをかける。
「MC後1発目『偏光レンズ』行って、もう1曲やってオーラスな。」
侑と斎はツアーTシャツに着替えた。
俺はシャツの胸ポケットにアクキーを何個か入れた。最後に客席に投げてくるやつ。
俺は球技が苦手でコントロールが悪いけど、ワダくんとユナちゃんにはちゃんと届く気がする。
でもあからさまにあげるのは良くないので、がんばって投げなければ。
「オーラス『色違いスニーカー』。みんなに歌ってもらえるかな……。」
アルバムでも最後のトラックに入っている。
「歌わなかったら傑が誘導しろよ?」
「おう。」
それぞれにドリンクを飲んで準備は万端。
客席のアンコールは止まない。
ワダくんとユナちゃんもずっとアンコールって言ってくれてる。
「行くぞ、アンコール!」
4人で気合いを入れてステージに向かった。
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