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日付が変わり、窓からの陽光に目が冷めて、ベッドから起き上がって制服に着替える。
今日も今日とてなにひとつ刺激のない1日が過ぎていき、午後の最後の授業の時間になった。
今日のラスト授業は、総合学習の時間だった。
2人一組になって授業は進んでいく。
誰が誰と組むかは男女ランダムで決まる。
私は不安になったが、結果的に悟くんとペアになった。
私達はまず静かな図書室へ教室から移動して、今日から始まった授業の課題第1弾の調べ物を始めた。
参考資料が手に入ったところで、2人隣同士でレポートを書いていく。
私は左利きで、悟くんは右利きだから、時々肘があたってしまう。
すぐにお互い謝ったけど、悟くんは許してくれた。
その一方で、私は初めて悟くんを男として意識してしまった。
そこからだ。
この胸のドキドキがとまらなくなったのは。
放課後も一緒に課題をこなして、夕焼けが見えてきた頃、私達はまた一緒に下校した。
「じゃあ、またな」
「またあとで」
帰宅後、すぐに私のガラケーに悟くんからLINEがきていた。
「さっき、茉理子と肘と肘がぶつかり合ったとき、茉理子のこと、女として意識しちまったよ。やっぱり俺達、そろそろ次の関係にならないか?」
「クラスの女子の視線が気になるから、私達はまだこのままの関係でいいかなと私は思ってる」
チャンスを逃したかもしれない。
そう思わずには居られなかった。
私と悟くんは中学時代からの付合いで、お互い親友として絆を強くしてきた過去がある。
すぐに悟くんから返信が。
「わかった。じゃあ、もう少し待つ。そしたら、もう1回同じこと聞くから」
「わかった。おやすみ」
「おやすみ」
そこで今日のLINEトークは終わった。
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