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第3話 茉理子視点②
ずっとこの先もこのままの関係でいたかったし、そうなると思っていた。
でも、今は少し変化している。
今は悟くんと一緒に居たい。
恋人関係だったならばと思っている。
しかし、今のままから恋人関係に変われば
今までの関係が崩れてしまうのではないかと不安を覚える。
そこで、私は名案を思いついた。
急いで悟くんにLINEした。
「名案思いついたんだけど、付き合うのは大学入ってからにしない?」
「どうして?」
「私たちまだ受験生の段階だし、まだ早すぎると思って。ねぇ、どうかな?」
数分後に悟くんから返信が来た。
「俺はそんなことないと思う。むしろ愛が深まると思っている」
悟から続けて返信が。
「俺と付き合ってくれないか?」
すぐには答えられなかった。
「また聞くよ。近いうちに」
高3の5月のことだった。
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