第3話 茉理子視点②

1/1

3人が本棚に入れています
本棚に追加
/5ページ

第3話 茉理子視点②

 ずっとこの先もこのままの関係でいたかったし、そうなると思っていた。  でも、今は少し変化している。  今は悟くんと一緒に居たい。  恋人関係だったならばと思っている。  しかし、今のままから恋人関係に変われば  今までの関係が崩れてしまうのではないかと不安を覚える。  そこで、私は名案を思いついた。  急いで悟くんにLINEした。 「名案思いついたんだけど、付き合うのは大学入ってからにしない?」 「どうして?」 「私たちまだ受験生の段階だし、まだ早すぎると思って。ねぇ、どうかな?」  数分後に悟くんから返信が来た。 「俺はそんなことないと思う。むしろ愛が深まると思っている」  悟から続けて返信が。 「俺と付き合ってくれないか?」  すぐには答えられなかった。 「また聞くよ。近いうちに」  高3の5月のことだった。
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加