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「確か、この扉が現世と繋がってるんだっけ…」
僕は一人、小さな扉の前で呟いた。
ここを通れば、久しぶりにお父様に会えるのだ。もちろん、会えなかったら素直に引き返そうと思ってるけど…
「…よし!」
勇気を出して扉を開いた。危険と言われていたから、お父様のお手伝いをしたかったとはいえ、少し怖かったのだ。
中に足を踏み入れると、そこは家の玄関だった。
「あれ…?いつもなら綺麗にしてあるのに…」
靴はぐちゃぐちゃで、道はどろどろ。
なにか急いでたのかな?そう思った僕は靴を脱いで家に上がった。
「お父様、入るよ?」
そう言ってドアを開いた。
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