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②
(うわっ)
目があって咄嗟【とっさ】に顔をそらした。美月の心臓は一気に高鳴る。
(目があった……?)
確かめてみたい。でも、、、勇気が持てなくて前を向くと目を瞑った。
(美月どうする?)
自問自答を繰り返した。
どうせめったに会わないんだから、何て思われてもいいや。
そう言って自分を納得させ目を開けた。
(うわっ)
目を開けると真ん前に彼がいた。予想外の展開にもう一度目を瞑った。
(ちょっとー! 何で目の前にいるのよ)
心を落ち着かせてもう一度そっと目を開けてみる。
げっ!!
私を見て微かに微笑んだ気がした。
私に? 微笑んでいる?
今度は彼の足元へ目を剃らした。
(私はいったい何やってんだ??)
「すいません」
頭の上から声がした。
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