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私たちは公園のベンチに腰掛けた。
一週間前、田原くんの家にお邪魔した時は、あんなに近くに座って卒業アルバムを見たっていうのに、今は2人の間に距離がある。
心の距離を表してるのかなって、すごく悲しい。
会わないかって誘ってもらえてすごく嬉しかったのに、田原くんの様子がすごく変で…。
キスしたこと、謝りたいんだと思う。
でも、なかなか言い出せなくて、あんなにギクシャクしてたんだろう。
こんなの嫌だ。
田原くんと前みたいに楽しく話して笑ってたい。
たとえ、私のことを好きになってくれなくても構わないから…。
安藤「あのね…。」
田原くんがコチラを向いた。
すごく心配そうな顔をしてる。
大丈夫…、安心してね。
心の中で田原くんに向かって唱えた。
安藤「…この前のキス、無かった事にしようよ。」
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