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田城は高笑いした後にそう言いながら腕を組みながらそう言っている。
「……言い訳だって受け取るのはどうでもいいけど、一先ずは僕1人だと難しいって言いたいんだけど。わからないか? 頭良い筈なのにな。とにかく、うーん、まあ出来なくはないだろうけど、僕は軽い熱中症になりかけてて、それどころじゃなかった。これだけじゃ納得出来ないか?」
「……じゃあ、お前以外にあと2人犯人が居るってことか? だからそこまでの事を言えて、そいつらに罪を擦り付けようって魂胆なわけか」
「あ、ちなみに僕今その盗まれた物、持ってきてるよ。旧校舎の教室にあったよ。誰が隠したんだろうね」
そう言いながら教卓に隠していた紙袋を取り出し、教卓に置く。
ご丁寧に手袋をして、指紋を付けずに中へブツは仕舞ってやった。下手に触ってイチャモンつけられるのが嫌だったからだ。
「……お前が犯人だから持ってきたんだろ?」
「違うって言ってんじゃん。話聞けよ。頭良いんだろ? なんでそんなに僕を犯人に仕立て上げたいんだ?」
「お前が1番犯人の可能性があるって言ってんだろぉお!!??」
「ふふふ。田城くん。そんな声を荒げないで……落ち着けよ……」
その途中に教室の扉の所に、担任の先生が何処か気まずそうにしながら立っている事に気付く。
「あ、先生。丁度いい所に」
「……え、あぁ……」
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