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「……ちなみにここでいきなりネタバレなんだけど僕の推理が合っていたとするなら、犯人は田城くん、平田くん、鈴木くんだと思うんです」
3人は同時に驚きながら僕の顔を見てくる。
「な、なんで俺が?」
「俺なわけないだろ!」
「俺もやってない!!」
「じゃあ、この下着と透明の袋に付着している指紋は誰のだろうね……? 3分で出来る事はあっても、逆に出来ない事もあるからね……? あ、ちなみに僕の指紋は出て来ないよ? 手袋使ってこの紙袋に入れたからね……」
ニタァとゲスい笑い顔を晒しながら僕はそう吐き捨てた。
あぁ、なんて心地良いんだろう。
「……!! さ、佐藤……!!」
お前らの引き攣った顔を見るととても心地良い。よくも僕を犯人扱いしやがったな。
「あ、先生、これ。この写真に写っているの誰だと思います?」
「ん……? これは……鈴木?」
複数枚の写真を見せる。透明の袋に入った下着を抱き抱える鈴木の写真と、旧校舎へと入る鈴木の写真を各2枚ずつ。
勿論顔も写っている。勿論原田が用意してくれた。
「田城。君は僕が2回に1回の頻度で熱中症になりかけて保健室に行くタイミングを見計らって犯人に仕立て上げようとした、そうだろう?」
「……く、くそ、違う……!! 俺じゃ、俺じゃない……!!」
本気で言ってるのか。
“俺達じゃない”じゃなく、“俺じゃない”なんて、冷静沈着で頭の良いお前から聞けるなんて思わなかったよ。
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