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僕を呼ぶその声の主は、担任の先生だった。
その隣には腕を組み、ほくそ笑む原田が立っていた。
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話を聞くと、僕はこの1週間近く病院のベッドで寝込んでいたらしい。
原因としては、大量出血と刺された精神的ショックが要因だろうと説明された。
血は、母親と松前夏菜が提供してくれたらしい。奇しくも松前夏菜と血液型が一緒だったとその時に知った。
起きたのは奇跡と言っても過言では無かったらしい。
精神的ショックが大きければ大きい程にそのまま植物状態となり、一生起きない事なんてあり得るらしい。
というかその可能性が大いに有るって話らしい。
クラスの連中からの流れる様に言われる謝罪と、担任からの心配の言葉を聞き流し終え、少し落ち着いたその時間。
彼らは、先生に連れられて部屋から出て行き、原田と松前夏菜だけが取り残されたこの空間。
原田は、ベッドの前にある椅子に座りながら僕に労いの言葉を投げかけて来る。
「お疲れさん。まさか刺されるなんてな。ちな、あいつら3人組は当たり前に警察に連れてかれたよ」
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