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「元気じゃの」
「すみません。人と慣れしてない子で」
リアムは謝り、慌ててライナーを追いかけると家の横に積み上げていた歯車を椅子代わりに座っており「育ち盛り……」と言葉を復唱していた。
「気にしないでください」
「オレはそう見えてるんだな」
「貴方はアナタですよ」
「……あの大きな歯車は一番下の階層。機械墓地という最初にして終焉と言われた場所がある。倒しても何度も一部の機械が復活することから“墓地”と呼ばれているが其処に【輪廻】と言われると歯車をベースに作り出されたエネミー。その部品が使えるかもしれない。普通の武器は効かない。あと、部位破壊と本体ダメージが別にある。行くなら準備をしてから声をかけてくれ、案内する」
それ以降、ライナーは一言も言わなくなりリアムは「では、支度しますか」と家の中へ。
飲みかけのコーヒーを飲みつつ、壁に掛けられた【愛銃:魔改造対物ライフル】。名前は忘れたが対機械用としてカスタマイズと部品を使用。高火力であるが寝そべらないと撃てない点、一発ずつの装填と酷く効率が悪い。
それを小さな丸テーブルに起き、メンテナンスの道具と一緒に【魔改造されたサブマシンガン二丁】。弾丸の回転率を極限まで上げ、貫通と破壊に特化した銃。普通の銃は焼付き壊れてしまうが“機械”をベースに改良したため重く、扱うには難しい。
次に【対機械用のホットナイフ】。ホットナイフはライナー専用。銃型機械を討伐した際に低確率で得られる機械のコアに手を加え、ナイフに付与。計り知れない高温のナイフとなり機械を切り裂く、唯一の接近武器。
「はぁ……自分が勝手にライナーから機械の仕組みを聞いて作り上げたので人に見られると嫌なんですが仕方ないですよね。
基本、大型の防壁型、銃型、加速型、剣型、人型と見た目は普通のアンドロイドや何かに扮したものだったのに時代で開発されているのかきりがない。こちらも何かしら打つ手を考えなければ殺されますから」
愚痴をこぼしながら弾丸やマガジンをいくつも用意。ウエストポーチやレッグポーチに入れてはメンテナンスを行い、太陽が顔を出すのを待つ。
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