夜に染まる
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わたしの身体は、上半身は車いすに乗り、下半身が車いすの後部で、それを押していたのだ。上下とも内臓がはみだし、車いすは乾いた血で黒く染まっていたが、分割した身体はそれぞれが独立したかのように動いていた。 腰だけで押している車いすは揺れに揺れ、ガタガタと音を立てながらゆっくりと進んでいく。さっき見たのは、自分自身だったのか?遠くから軽快に走って来る足音だけが、少しづつ近づいてきていた。
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