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他にはこんなことがあった。
高校生の頃、大勢の人が行きかう幅の広い歩道を歩いていた時の事。
おしゃれな店に買い物に行くところだったから、着飾っていたし、モデルを意識して颯爽と歩いていた。
背伸びをして、普段履き慣れない高いヒールを履いていたことも影響したのかな。
「あっ!」
右足を前に出そうとしたところで躓いた。
上半身は前に進もうとしているのに右足が着地地点に向かっていない!
右足が間に合わず、私は何にもない所で盛大に転んでしまった。
地面に両手をついて顔面を強打するのだけは何とか防いだけど、両膝は思いっきり地面にぶつけた。
両膝がすっごく痛いんだけど、それより、恥ずかしいという思いが勝って動けない。
周りの人たち見てるかな。
完全に転んだと思われているよね。
スカートが捲れてないのが唯一の救いか。
今すぐにでもこの場から逃げだしたい。
さあ、どうしよう。
このまま、ずっとここに横たわっているわけにもいかないと諦めかけていた時、頭上から女性の声がした。
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