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リスのアイデア
佐藤、リス、鰐は食材を集めた後、妊婦さんの元へ向かう途中、突如として向かい風が吹き始めた。リスが心配そうに言った。「この風、強すぎるな。もしかして、間に合わへんかもしれん!」
「でも、届けたい気持ちは負けへんで!」と佐藤は力強く言った。「急ごう!」
その時、鰐が思い出した。「実は、池袋にある老人ホームにも届けるものがあったんや。そちらも絶体絶命かもしれん!」
「じゃあ、まず老人ホームに行こう」と佐藤が提案した。彼らは素早く行動に移り、ワゴン車で老人ホームへ向かった。
老人ホームに着くと、スタッフが急いで駆け寄ってきた。「ありがとう、実は今日のレクリエーションのために必要だったんです。助かりました!」
リスが嬉しそうに言った。「これでみんなの笑顔が見れるな!」
次に、彼らは伊豆からの特別な食材を届けるために向かった。伊豆の食材は特に新鮮で、老人ホームの住人たちにとって喜ばれるものだった。
途中、図工の時間を思い出しながら、リスが言った。「食材だけじゃなくて、何か楽しいことも届けたいな。みんなで絵を描く時間を作ったり、何かを創造するのもいいよな。」
「それは素晴らしいアイデアだ!」と佐藤も賛同し、鰐もにっこり。「じゃあ、私たちも一緒に参加しよう!」
彼らは伊豆からの特別な食材を無事に届け、老人ホームでのアートセッションが始まった。向かい風に逆らいながらも、届けたい思いが全員の心をつなぎ、笑顔が広がる時間となった。
こうして、彼らは友情の力で、新しい絆を深めながら、未来へ向けて歩んでいくのだった。
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