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ハニカミながら
そう言った柳田くんの笑顔に
心臓がどくんと
跳ねて激しく脈打つのが
自分でもわかるくらいに
不意打ちの彼の笑顔に一撃を喰らってしまった。
「……まあ、考えとく。」
「クスッ。で、片瀬さん、仕事あとどれくらいで終わります?腹減って死にそうです。」
「え、あ、本当ごめん!!そうだよね、えっと30分以内に終わらせるから待ってて!」
「了解」
どうしよう……
緊張しすぎて
仕事に全然集中できない……
「終わりました?」
「……まだ」
「じゃあ後、何分で終わります?」
「もー、子供じゃないんだから、もう少し待っててよ」
さっきからずっと
ドキドキしてて胸が苦しい。
こんなにも
ドキドキしたのは
いつ以来だろうって思うくらいに久しぶりで
でも
全然嫌じゃなくて
この子は本当に
色んな意味で不思議な子だな……
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