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「来週、行きません？」
「え？」
「昨日、行けなかった焼き鳥、来週行きませんか？今週は俺、多分残業で帰り遅くなるんで」
「……いいの？」
「奢ってくれるんですよね？」
「もちろん！」
「クスッ、じゃあ来週に行きましょう」
「うんっ！」
あまりの嬉しさに
ガラにもなく喜んでしまった。
だって
まさか柳田くんから
誘ってくれるとは思ってもいなかったから……
「もしかして、わざわざそれを言いにきてくれたの？」
企画部と
総務部はフロアが違うから
こうやって社内で
偶然会う確率はほぼないに等しくて
「迷惑でした？」
「ううん、全然迷惑じゃないよ！ただ、連絡先渡してあるんだから、メッセージ送ればいいのになって」
「……ああ。俺、嫌いなんですよね。連絡するよりも会いに来たほうが早いですし、何より」
「わっ、な、なに？」
急に隣から私のことを
覗き込むように見つめてくる柳田くん。
「こうして、相手の顔見て話したいですからね」
「そ、そうなんだ……」
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